加納欄の入院 シリーズ32シーズン4

ポタ……。

ポタ……。

点滴が落ちていく。

…………大丈夫。

きっと大丈夫。

そう思いたい。

でも。

もし、間に合ってなかったら?

「じゃあ、終わった頃にまた来ますね」

看護師さんが言った。

…………。

待って。

このまま帰らせちゃダメ。

「あっ!」

あたしは突然、立ち上がった。

「そうだ。お掃除しよっと」

「…………は?」

苫利先輩があたしを見る。

あたしは部屋にあったモップを手に取った。

「せっかく泊まってるんだし、綺麗にしないとねぇ」

看護師さんが、あたしの動きを目で追う。

あたしは鼻歌を歌いながら、

床を拭くふりをして――。

盗聴器のある場所へ近づいた。

そして。

「あっ!」

モップを思いっきりぶつける。

バキッ!!

…………よし。

壊した。