「失礼します」
看護師さんが、点滴を持って入ってきた。
あたしは点滴の袋を見る。
…………。
見たって分からない。
これが安全なのか。
それとも――。
「じゃあ、苫利さん。腕出してくださいね」
「はい」
苫利先輩が、何事もないように腕を差し出す。
でも。
あたしには分かった。
苫利先輩の手が、ほんの少し震えている。
看護師さんが腕を消毒する。
「少しチクッとしますよ」
針が近づいていく。
待って。
まだ分からない。
幸田さんたちは間に合ったの?
「はい、入ります」
針が――。
苫利先輩の腕に刺さった。
「…………っ」
あたしは声を出さないよう、唇を噛んだ。
そして点滴の管を、液体がゆっくり流れ始めた。
看護師さんが、点滴を持って入ってきた。
あたしは点滴の袋を見る。
…………。
見たって分からない。
これが安全なのか。
それとも――。
「じゃあ、苫利さん。腕出してくださいね」
「はい」
苫利先輩が、何事もないように腕を差し出す。
でも。
あたしには分かった。
苫利先輩の手が、ほんの少し震えている。
看護師さんが腕を消毒する。
「少しチクッとしますよ」
針が近づいていく。
待って。
まだ分からない。
幸田さんたちは間に合ったの?
「はい、入ります」
針が――。
苫利先輩の腕に刺さった。
「…………っ」
あたしは声を出さないよう、唇を噛んだ。
そして点滴の管を、液体がゆっくり流れ始めた。



