加納欄の入院 シリーズ32シーズン4

ガチャ。

突然、ドアが開いた。

あたしと大山先輩は、慌てて身体を離した。

「ただいまぁ〜」

幸田さんが入ってくる。

その後ろから、苫利先輩も車椅子で戻ってきた。

…………。

幸田さんが、あたしと大山先輩を交互に見る。

ニヤッ。

…………絶対、何か勘違いしてる。

「どうだった?」

大山先輩が何事もなかったように聞いた。

「採血は普通に終わりましたよ」

苫利先輩がベッドに腰を下ろす。

「ただ、このあと点滴だってさ」

「…………え?」

あたしは思わず聞き返した。

大山先輩と目が合う。

骨折で入院した苫利先輩に――。

点滴?

昨日は、いつもと違う薬。

夜中に聞いた、あの男たちの会話。

…………どう考えても、おかしい。