加納欄の入院 シリーズ32シーズン4

病室に、妙な声が響き続ける。

…………。

なんなのよ、この状況。

苫利先輩は、何事もない顔でメモ帳を取り出した。

そして、素早く文字を書く。

《さっきの男たち》

あたしは頷いた。

《骨折=俺の可能性》

その下に、あたしが書き足す。

《たぶん。でも何が目的?》

苫利先輩が首を横に振る。

分からない。

《薬も違った》

…………。

そうだ。

あの薬。

男たちの会話。

全部、偶然?

あたしはペンを握り直した。

《明日、大山先輩に渡す》

苫利先輩が頷く。

その横では――。

まだ、動画の声が流れていた。

…………もう止めてもいいんじゃないですか?