加納欄の入院 シリーズ32シーズン4

「…………え?」

今度は苫利先輩が固まった。

何、その顔。

あたし、なんか変なこと言った?

苫利先輩は困ったように、あたしと盗聴器を交互に見る。

そして――。

「だからぁ……」

一度、ゴホンと咳払いをした。

「セックス、しようよぉ」

…………。

…………は?

バチンッ!!

気づいた時には、あたしの手が飛んでいた。

「いってぇ!」

苫利先輩が頬を押さえる。

「な、何するんだよ!」

「何するんだよじゃないですよ!」

なんなのよ!

突然!

「私には――!」

その瞬間。

苫利先輩の顔色が変わった。