あたしは、薬に手を伸ばしかけた。
その時。
苫利先輩が、あたしの手首をそっと掴んだ。
「…………」
そして、視線だけを動かす。
盗聴器。
……そうだった。
ここでは、何も話せない。
苫利先輩は薬を口元へ運んだ。
「え……」
思わず声が出そうになる。
けれど――。
ゴクン。
水を飲み干す。
「ごちそうさま」
苫利先輩は、何事もなかったように笑った。
あたしは思わず顔を覗き込む。
すると、苫利先輩が舌を少しだけ出した。
そこには――。
さっきの薬。
飲んでない。
あたしはホッとしながら、小さく頷いた。
この薬……絶対に調べてもらわなきゃ。
その時。
苫利先輩が、あたしの手首をそっと掴んだ。
「…………」
そして、視線だけを動かす。
盗聴器。
……そうだった。
ここでは、何も話せない。
苫利先輩は薬を口元へ運んだ。
「え……」
思わず声が出そうになる。
けれど――。
ゴクン。
水を飲み干す。
「ごちそうさま」
苫利先輩は、何事もなかったように笑った。
あたしは思わず顔を覗き込む。
すると、苫利先輩が舌を少しだけ出した。
そこには――。
さっきの薬。
飲んでない。
あたしはホッとしながら、小さく頷いた。
この薬……絶対に調べてもらわなきゃ。



