加納欄の入院 シリーズ32シーズン4

その日のうちに。

警察病院にいる苫利先輩のところへ向かった。

「…………嫌だよ」

「まだ何も言ってませんよ?」

「みんなで来た時点で嫌な予感しかしないよ!」

ベッドの上で、苫利先輩が首を振る。

吉井さんが、桃井病院の話を説明した。

「ガセかもしれない」

「だったら僕、行かなくていいじゃないですか」

「だから調べるんだ」

「僕、骨折してるんですよ?」

「だから都合がいい」

「吉井さん!」

あたしは、苫利先輩を見た。

「本物の患者ですもんねぇ。刑事の意地より骨折治したいですよねぇ」

「欄ちゃんまで!」

「大丈夫ですよ」

「何が!?」

あたし、吉井さん、鮎川さんと、代わる代わるじわじわ責めた。

こうして。

苫利先輩の桃井病院への転院が決まった。