夏休み前には期末テストが控えている。前回は頭の良い碧くんと勉強会をしたお陰で、私にしたら上々の成績だった。
今回は前回よりも成績を上げたい。また碧くんは図書館デート、いやいや勉強会をしてくれるだろうか。碧くんに頼ってばっかりはダメだけど、会いたい。勉強会を口実に会えることを期待している。
碧くんは私に甘々で、勉強会のことをお願いすると2つ返事で了承してくれた。わがまま言っちゃったのだ。
期末テストはあっという間に訪れる。時間は長いようで短いらしい。そう思うと碧くんといる時間は私にとってとても貴重だ。だからなんだけど、図書館での勉強会は大切な時間だ。
私は早く授業が終わったので、碧くんの教室へ行った。約束していた勉強会のお誘いだ。1年上の学年の教室に行くのは緊張する。
そっと後ろ側の扉から中を覗いて、碧くんの存在を探す。碧くんが窓際の席にいる。カバンを机の上に置いて、中を整理してるように見えた。どうしよう。声かけようか迷う…。
「なんか用か?」
男子から声をかけられたので、びっくりして後ろに飛びのいた。すると扉の外にいた私を覗くように見てきた。
「ちびっ子、お前に言ってるんだけど」
「あわあわ…。あ、あ、碧くんに用があって」
「へえー」私をしげしげと見ながら、その男子は碧くんの方に向かって声をかけた。
「碧、お前に用だって。ちびっ子が来てるぞ」
教室にいた皆が私を一斉に見た。き、き、緊張。
一瞬でゲッそり痩せたような気がする。
碧くんは私を見るなり、笑顔を見せてくれた。だけど、女子の視線が針の筵だ。こわっ。
できるだけ碧くんを見るようにして、ぎこちない笑顔で小さく手を振る。すると碧くん、懐いたワンコのようにカバンを持って飛んできた。
「アリス、来てくれたんだ。俺が迎えに行くのに」
「いつも碧くんばっかり来てくれるの悪いし、今日は早く終わったから来たよ」
また視線を感じている。女子たちを見ないよ絶対。怖いから。
「どうした?アリス、顔色悪いよ」
「大丈夫、何でもない」
碧くんは私の気持ちを知らず、肩を組んでくる。笑顔が眩しくて見とれていると。ふと強く感じる視線のありかを見た。さっきの男子がニマニマ笑って、こっちを見ている。そして、目が合うと手を振ってくる。
「よそ見すんなよ。アリスは駿(しゅん)ばかり見てる」
「え、そんなことないよ」
私を見て笑いかけた。碧くんは私の肩から腕を外して、腰に手を回し、ぎゅっと強く引き寄せた。
俺のものだと言わんばかりに。
碧くん、浮気はしないよ。あの男子の視線を感じて、ただ見てただけだよ。私は碧くんしか考えられないからね。
今回は前回よりも成績を上げたい。また碧くんは図書館デート、いやいや勉強会をしてくれるだろうか。碧くんに頼ってばっかりはダメだけど、会いたい。勉強会を口実に会えることを期待している。
碧くんは私に甘々で、勉強会のことをお願いすると2つ返事で了承してくれた。わがまま言っちゃったのだ。
期末テストはあっという間に訪れる。時間は長いようで短いらしい。そう思うと碧くんといる時間は私にとってとても貴重だ。だからなんだけど、図書館での勉強会は大切な時間だ。
私は早く授業が終わったので、碧くんの教室へ行った。約束していた勉強会のお誘いだ。1年上の学年の教室に行くのは緊張する。
そっと後ろ側の扉から中を覗いて、碧くんの存在を探す。碧くんが窓際の席にいる。カバンを机の上に置いて、中を整理してるように見えた。どうしよう。声かけようか迷う…。
「なんか用か?」
男子から声をかけられたので、びっくりして後ろに飛びのいた。すると扉の外にいた私を覗くように見てきた。
「ちびっ子、お前に言ってるんだけど」
「あわあわ…。あ、あ、碧くんに用があって」
「へえー」私をしげしげと見ながら、その男子は碧くんの方に向かって声をかけた。
「碧、お前に用だって。ちびっ子が来てるぞ」
教室にいた皆が私を一斉に見た。き、き、緊張。
一瞬でゲッそり痩せたような気がする。
碧くんは私を見るなり、笑顔を見せてくれた。だけど、女子の視線が針の筵だ。こわっ。
できるだけ碧くんを見るようにして、ぎこちない笑顔で小さく手を振る。すると碧くん、懐いたワンコのようにカバンを持って飛んできた。
「アリス、来てくれたんだ。俺が迎えに行くのに」
「いつも碧くんばっかり来てくれるの悪いし、今日は早く終わったから来たよ」
また視線を感じている。女子たちを見ないよ絶対。怖いから。
「どうした?アリス、顔色悪いよ」
「大丈夫、何でもない」
碧くんは私の気持ちを知らず、肩を組んでくる。笑顔が眩しくて見とれていると。ふと強く感じる視線のありかを見た。さっきの男子がニマニマ笑って、こっちを見ている。そして、目が合うと手を振ってくる。
「よそ見すんなよ。アリスは駿(しゅん)ばかり見てる」
「え、そんなことないよ」
私を見て笑いかけた。碧くんは私の肩から腕を外して、腰に手を回し、ぎゅっと強く引き寄せた。
俺のものだと言わんばかりに。
碧くん、浮気はしないよ。あの男子の視線を感じて、ただ見てただけだよ。私は碧くんしか考えられないからね。



