甘い夢に揺蕩う



「星乃さんって、遊木くんと付き合ってるの?」

三年一組のクラスメイト、晴家さんから聞かれた。

私のフルネームは星乃芽衣で、凛は遊木凛である。

「付き合ってないよ。」

「そうなの……?最近、一緒に帰ってるの、良く見掛けるから、付き合ってるんだと思った。」

……良く見てるな。

わざわざ、聞いてくるって事は、凛に気があるのか……。


「あたしの友達、遊木くんの事、好きなんだよね。」

「……。」

協力しろってか。

めんどくせぇ。

恋愛が絡むと、碌な事にならなかった。


晴家さんから、二人で遊びに行けるように、協力して欲しいと頼まれた。

断ると、もっと面倒なので、凛と晴家さんの友達が、遊べるようになんとかすると、約束した。

勝手に約束して申し訳なかったが、凛にお願いすると、なんとも微妙な顔をされた。

けど、私が頼み込むと、一度だけならと、了承してくれた。


凛と晴家さんの友達は、映画を観に行ったみたい。

ベタで良いよね。


凛とは昔、凛のお母さんと合わせて三人で、何度か映画を観に行った。

ポップコーンとジュースをお供に。

デートの定番の恋愛映画ではなく、アニメ映画だったけど。

面白かったし、楽しかった。

良い思い出だった。