甘い夢に揺蕩う



体育の授業になり、準備運動で校庭を走っていた。

三年二組で美織と同じクラスには、瑞樹先輩の年下の幼馴染で、バスケ部のマネージャーの子の姿があった。

……瑞樹先輩、元気にしてるかな。

連絡がないのは、元気にしてる証拠……。

大学でも、バスケ漬けの毎日を送ってるんだろう。

私と瑞樹先輩が付き合ってたのは、バスケ部の人達くらいしか知らなかった。

大っぴらに言ってなかった。


中学生の頃、サッカー部のエースの先輩と付き合ってた時は、先輩達に絡まれたり、同級生に無視されたり、いじめに遭った。

靴とか教科書、隠されてゴミ箱に入ってた。

ベタ過ぎるいじめだった。

先輩には話さなかった。

先輩が卒業して、自然消滅するといじめはなくなった。

私が嫌われてたわけではなくて、先輩が好かれてたから、その彼女だった私が気に入らなかった、嫉妬でいじめにあった。

いじめが辛いってより、優越感の方が大きかった。

先輩の彼女の自分が好き、で周りはそんなに気にならなかった。


瑞樹先輩は過去の経験から、知ってたんじゃないかな。

自分と付き合うと、彼女が嫉妬からいじめられるって。


美織は高校から出来た友達だ。