「パパ又ママにチュしてる。みーたんパパとママラブラブなんだよ。」




美憂が振り返りニカッて笑った。



あっそうだ。



「夕顔ランドセルどこにしまったの? 」



夕顔はしばらく考えて、「バーバに返した。」



バーバつまり一輝のお母さん。



貰ったものを返したの?



どうしよう。



「でもバーバ怒らなかった。しばらく預かるねって言った。」



一輝が驚いた顔をする。



『そう言えばこの前おふくろから電話が来て、



夕顔から預かってるものがあると言ってな。』



早く取りに行かなきゃいけない。



『華ランドセルは又でいいよ。俺からおふくろに話して置くから。



華は心配しなくていいよ。』




本当にいつも一輝に助けられてばかりだ。