俺は彩夏と会う決心をした。


華と沢田に言われた、今彩夏に会わなかったら、必ず後悔する事になる。



後悔だけはしたくないし、彩夏と別れたくない。



俺の今の素直な気持ちを話そう。


俺は覚悟を決めて、彩夏が待つファミレスに向かった。


彩夏は俺が来る事を知らない。


彩夏と会うのは3ヶ月ぶりだ。


ファミレスに近づくにつれ、緊張して来た。



帯を見ると10時5分前。華からメールが来ていた。



【啓太ガンバレ! 今日こそ彩夏をゲットしろ。】


なんじゃこりゃ?ゲットって何?


華らしくていいや。華サンキュー。


俺は両手をパンと叩いてファミレスに入った。


まだあまり人がいないファミレス、彩夏が窓側の奥の席にいるのが分かった。


久しぶりに見る彩夏は、髪が明るい色に染まり、化粧をしているせいか大人ぽくて、俺はドキってしてしまう。



彩夏のそばに行くと、彩夏は俺を見て立ち上がった。

「啓太どうしているの?」


彩夏の驚いた顔。


「華は? 」


『華は来ない。』


彩夏は俺を見ず、この場から逃げようとする。


俺はは慌て彩夏の腕を掴んだ。