奈美は涙を必死に我慢して、「彩夏おめでとう、彩夏の思いが啓太に届いて良かったね。



彩夏お幸せに。」



奈美は私たちを残して帰って行った。



『奈美今泣いてなかったか?』



啓太の鈍感ヤロウめ。



彩夏が、「啓太モテルから心配だよ。」



『バカ彩夏が思うほど俺はモテませんから。』



彩夏が、「啓太には奈美の気持ち一生分かんないだろうな。」



ぼそって呟いた。



私たちは一度家に帰り居酒屋に向かう。



一輝は夕顔と美憂も連れて行くと言い出した。



担任と結婚をして子供を生んだ私。



みんなはどう思うのだろう。



中には許せないと思える子もいるかも知れない。



でも堂々としていたい。



私たちは何も間違った事はしていない。



好きだった人がタマタマ先生であっただけ。



一輝が夕顔を連れ、私は美憂を抱いて居酒屋の中に入った。