新学期夕顔がマンションに帰ってくるなり、



「ママ暁矢先生が算数の宿題やり直しだってさ。



ママがやったとこやっぱみんな間違ってた。



暁矢先生がママにお勉強しにおいでだって!」



そんな、何で私が小学校に行かなきゃいけないの。



「ママ泣かないで。」



泣いてなんかいない。



ただ情けないだけ。



美憂が私を見つめ、私の頭をなぜた。



「マンマ。」



今美憂が私の事マンマって言ったよね?



一輝が美憂を見て、ママじゃなくて、マンマつまりご飯じゃないのか?



だよね。



ママじゃなくてマンマだものね。



美憂が又よちよち歩きをしながら、



「マンマ。」



私に抱きつく。



もしかしてマンマはママ?


一輝を指差すと、美憂は一輝を見て、パーと言った。


パパはパーなの?



何だか可笑しくて笑いが止まらない。