その日一輝に雪ちゃんの話しをした。



私は雪ちゃんに同情してる訳ではない。



もし私が雪ちゃんの立場だったらどうしただろう。



妊娠した事を隠してまで、彼の夢を応援出来るだろうか?



彼と離れて一人で子供を育てる事が出来るだろうか?


『華こっちを見て。』



ベットの上で向き合うように座る。



『華は華の人生があるように、雪ちゃんには華と違う人生がある。



華は自分のいるべき場所で雪ちゃんも自分の場所で、


同じように頑張っているんだよ。



華のそばには俺がいる。



たけど雪ちゃんのそばに彼はいない。



たけど雪ちゃんが彼を信じて待つ事には、



ちゃんと意味があるんだよ。



どんな遠くに離れても心が繋がっていれば、



必ず又会えるんだよ。



華もそう思うだろう。』




私は頷くと同時に涙が溢れ出た。