『とにかく今日帰ったら然り気無く沢田先生に聞いてみな。



冷静に聞かなきゃ駄目だよ。』



鈴子さんみたいにしていれないかも知れない。



『華ちゃんこれは女の戦いだから、



旦那と子供を守らなきゃいけないんだからね。



華ちゃん強くなるしかないんだよ。』



私は頷いた。



一輝と子供を守る為ならなんでも出来る。



鈴子さんのうちでお昼をごちそうになり、



夕方マンションに戻った。


マンションに帰ると一輝がもう帰っていた。



でも一輝の姿がなかった。


寝室から話し声が聞こえる。



電話をしてるようだ。



私が寝室に近づくと、【お願いだからもう電話はして来ないでほしい。


佐野と二人切りで会うつもりはない。


俺は華を愛してるんだよ。

いい加減にしてくれ。迷惑なんだよ!】




私は寝室に入れなかった。


やっぱり佐野先生は一輝に連絡していた?



いつから?



どうして一輝は何も言ってくれないの!



私が子供だから、私には相談できないの。



涙が溢れた。