翌朝、けたたましく鳴り響くアラームで目を覚ました。
カーテンの隙間から外の明るい陽射しが差し込んでいる。


リビングへ行くともう既に兄の気配はない。
きっと1階で今日の仕込みをしてるんだろう。

リビングのテーブルには朝ご飯の目玉焼きとウインナーが乗ったお皿が置かれていた。
キッチンにはいい匂いを漂わせている味噌汁が。


学校に行く準備をして、朝ご飯を食べていると「星那ぁー!」と大きな声で兄が2階に上がってくる足音が聞こえた。



「ん、おはよう」

「おはようさん。のんびり食ってないで早く行けよ?遅刻すんぞ」

「まだ時間あるし」

「下でりくが待ってるぞ」

「げっ」



やばいやばい。
ちょっとでも遅くなると朝からしつこいくらいに小言が増えるのだ。

急いで残りの味噌汁をかき込んで鞄を持って「行ってきます!」と叫んだ。



「おー、気を付けてなー」



1階へ駆け下りるとカウンター席に座って私を見上げる陸斗がいた。
明らさまに大きなため息をついて。