夕飯を食べ終わった後、食器を洗って自室に戻った。
スマホを開くと陸斗からメッセージが。
《カラオケなう》
あいつはよくこんな風に状況報告をしてくる。
羨ましさを煽ってるのか、ただのかまちょなのか。
《音痴のくせに》
そう返信するとすぐに既読が付いて着信音が鳴った。
「…何?」
『いや、今日帰るの1人だったろ。ちゃんと家に着いたかなって』
「はぁ?もう子供じゃないんだから」
『最近ここら辺で不審者出てるらしいから、気をつけろよ』
「………うん、」
『…?、せい?星那?なんか、“陸斗ー!!お前何してんのー!?”』
何処から電話をかけていたのか、陸斗を呼び戻す声が聞こえた。
「ほら、呼ばれたんでしょ。行ってきなよ」
『いや、行くけどその前にお前…』
「じゃ、私課題あるから」
『えっ?ちょっ、』
放課後、私の後ろにいたあの見知らぬ男を思い出した。
あれが陸斗の言う不審者なら…。
いや、気の所為かもしれない。
きっと、たまたまで偶然が重なったりして。



