放課後、いつものように帰る慣れた道。
海が近いせいか心地よいリズムで波の音が聞こえる。

友達とつい話し込んでいたらこんな時間になってしまった。
夕日が綺麗に海に反射してキラキラと輝いていた。


《どこほっつき歩いてんだよ》
《何時に帰ってくんの》


兄からのメッセージを見て《今帰ってる》と返信を打ち込み送信した。

陸斗も今日は友達とカラオケに行くんだと朝から楽しみにしていたようで今日は1人きり。


《今日りくは?》

《友達とカラオケだって》

《昔から言ってんだろ。ちゃんと報連相しろって!》

《はいはーい》


両親を早くに亡くして、小さい頃は母方の祖父母の家でお世話になっていたけれどその祖父も亡くなり、祖母は今では施設にいる。

兄は私を1人にしないようにとわざわざ地元でやりたかったんだというカフェを開いている。

今では親代わりで、幼なじみの陸斗とも仲が良い。