「……何だよ」
じっと見つめる私の視線に気付いた陸斗は嫌そうな顔をして手に持っていた棒アイスを隠した。
「…大丈夫?私」
「は?何が」
「何も付いてない?」
「……、付いてねぇよ」
スっと立って1周クルッと回って見せた。
嫌そうな顔をしつつも陸斗はしっかり見てくれる。
手鏡で念入りに顔を見て自分でも、何度も確認した。
油断した陸斗が定位置にアイスを戻したのを見てパクッとひと口かじると、シャリシャリとバニラアイスとは違う爽やかなソーダの味が口いっぱいに広がった。
「おまっ!!」
「…やっぱりバニラアイスしか勝たん」
「勝手に食っといてその感想うぜぇんだけど!」
クスクスと笑った。
それが次第に我慢出来ずに大きくハハハッと笑い合ったりして。



