――私、蓮のことが好きなのかな。
その考えが浮かんだ瞬間。
胸が大きく跳ねた。
「……え?」
自分でも驚いて、小さく息を呑む。
好き。
その言葉を頭の中で繰り返してみる。
蓮が好き。
そう考えると。
今までのことが、少しずつつながっていく気がした。
会えないと寂しかったこと。
会えると嬉しかったこと。
もっと一緒にいたいと思ったこと。
蓮のことをもっと知りたいと思ったこと。
名前を呼ばれるだけで嬉しくなったこと。
近くにいると、胸が騒がしくなったこと。
全部。
全部、蓮のことが好きだからだったのかもしれない。
「……そっか」
小さく呟く。
否定しようと思えば、いくらでもできた。
幼なじみだから。
ずっと一緒にいるから。
大切な人だから。
でも。
それだけじゃなかった。
私は、蓮だから嬉しかった。
蓮だから会いたかった。
蓮だから、もっと一緒にいたいと思った。
そう気づいたら。
今まで感じていた気持ちが、急に分かりやすくなった。
「私……」
胸に手を当てる。
どくん、どくん、と心臓が鳴っている。
「蓮のこと、好きなんだ……」
