帰り道。
私はさっきの言葉を何度も思い出していた。
『一緒にいたい』
蓮が言った。
それだけなのに。
どうしてこんなに嬉しいんだろう。
「結菜」
「ん?」
「さっきから静か」
「そう?」
「うん」
「……ちょっと考え事」
「何考えてるの?」
「秘密」
「ふーん」
蓮はそれ以上聞かなかった。
でも、歩く速度は少しだけゆっくりになった。
私に合わせてくれている。
昔からそうだった。
私が遅れれば待ってくれて。
転びそうになれば手を伸ばしてくれて。
忘れ物をすれば教えてくれて。
いつも、私のことを見ていてくれた。
「……蓮」
「なに」
「ありがと」
「何が?」
「いろいろ」
「急にどうした」
「なんとなく」
蓮は少しだけ笑った。
「こちらこそ」
「え?」
「いつも一緒にいてくれて」
その言葉に、また胸が鳴った。
私は何も言えなくなって、前を向く。
いつもの帰り道。
いつもの隣。
なのに。
もう「いつも通り」ではいられない気がした。
少しずつ。
本当に少しずつ。
私の中で、蓮の存在が変わり始めていた。
私はさっきの言葉を何度も思い出していた。
『一緒にいたい』
蓮が言った。
それだけなのに。
どうしてこんなに嬉しいんだろう。
「結菜」
「ん?」
「さっきから静か」
「そう?」
「うん」
「……ちょっと考え事」
「何考えてるの?」
「秘密」
「ふーん」
蓮はそれ以上聞かなかった。
でも、歩く速度は少しだけゆっくりになった。
私に合わせてくれている。
昔からそうだった。
私が遅れれば待ってくれて。
転びそうになれば手を伸ばしてくれて。
忘れ物をすれば教えてくれて。
いつも、私のことを見ていてくれた。
「……蓮」
「なに」
「ありがと」
「何が?」
「いろいろ」
「急にどうした」
「なんとなく」
蓮は少しだけ笑った。
「こちらこそ」
「え?」
「いつも一緒にいてくれて」
その言葉に、また胸が鳴った。
私は何も言えなくなって、前を向く。
いつもの帰り道。
いつもの隣。
なのに。
もう「いつも通り」ではいられない気がした。
少しずつ。
本当に少しずつ。
私の中で、蓮の存在が変わり始めていた。
