幼なじみの蓮くんが、最近なんか甘い

家が近づいてきて、いつもの帰り道も終わりに近づく。

私はふと、今日一日のことを思い返した。

朝から嬉しそうだった蓮。

私の好きなところをたくさん話してくれた蓮。

帰り道に、好きすぎるって自分から言った蓮。


「……本当に好きなんだね」


そう言うと、蓮は私を見る。


「うん」


少しだけ照れたように笑ってから、続けた。


「でも、今はそれが嬉しい」


その言葉を聞いて、私も笑った。


「私も」

「何が?」

「蓮と付き合えてよかったって思ってる」


蓮の表情が、一気に嬉しそうになる。


「……それ、嬉しい」

「ふふ」

「じゃあ、これからも好きって言っていい?」

「うん」

「可愛いって言うのも?」

「……ほどほどなら」

「無理かも」

「もう」


二人で笑う。

そして、繋いだ手を離す前に、蓮がもう一度だけ握り直した。


「じゃあ、遠慮しない」


そう言った蓮の顔は、今まで見たことがないくらい嬉しそうだった。