幼なじみの蓮くんが、最近なんか甘い

放課後。

いつものように二人で帰る。

並んで歩きながら、自然に手を繋ぐ。

前なら手を繋ぐだけでも緊張していたのに、少しずつ慣れてきた。

それでも、蓮が手を握り直してくれるたびに、胸は少しだけ高鳴る。


「ねえ、蓮」

「ん?」

「最近、ほんとに甘いよね」

「そう?」

「うん」


私は少し笑いながら蓮を見る。


「付き合う前と全然違う」

「……そうかも」


蓮は否定しなかった。


「自分でも分かってるんだ?」

「うん」


少しだけ照れたように笑ってから、蓮が言う。


「結菜の彼氏になったから」

「それだけ?」

「それもある」

「他には?」


蓮は繋いだ手を見ながら、少しだけ笑った。


「もう、隠さなくていいから」


その言葉に、私は少しだけ胸が温かくなる。

付き合う前は、きっと言えなかった。

好きだってことも。

一緒にいたいってことも。

もっと近くにいたいってことも。

今は、それを全部言っていい。

だから蓮は、こんなに素直になったんだと思う。