幼なじみの蓮くんが、最近なんか甘い

午前中の授業が終わっても、身体のだるさはあまり変わらなかった。

休み時間になると、蓮が私の机のところまで来る。


「結菜」

「ん?」

「やっぱり顔、ちょっと赤くない?」

「そう?」


自分の頬に触れてみる。

確かに、少し熱い気がする。


「大丈夫だよ」


また同じ言葉を口にすると、蓮が小さくため息をついた。


「結菜」

「なに?」

「俺には大丈夫って言わなくていいよ」


その言葉に、思わず蓮を見る。


「……え?」

「本当に大丈夫ならいいけど」


蓮は優しい声で続けた。


「無理してるなら、ちゃんと言って」


何も言えなくなる。

大丈夫。

そう言えば、心配をかけずに済むと思っていた。

でも、蓮は私が無理をしていることまで分かってしまう。


「……ちょっとだけ、だるい」


やっと本当のことを言うと、蓮は少し安心したように笑った。


「そっか」


それだけ言って、私の机の横に少し長くいてくれた。