幼なじみの蓮くんが、最近なんか甘い

その日の昼休み。

私は友達と話しながら、教室でお昼を食べていた。

他愛のない話で笑っていると、近くにいた男子がふいに声をかけてきた。


「結菜って、今日なんか可愛いね」

「え?」


突然言われて、少し驚く。

でも、特別な意味があるような言い方でもなかったから、私は普通に笑って答えた。


「ありがとう」


それだけ。

すぐに友達との話に戻ろうとした、そのとき。

なんとなく視線を感じて、教室の後ろを見る。

蓮がこっちを見ていた。

目が合う。

いつもなら、そこで笑ってくれるのに。

今日は少しだけ、複雑そうな顔をしていた。


「蓮?」


声をかけようとしたけれど、ちょうど友達に話しかけられて、そのまま話が続いてしまった。

気になったのは、それからだった。

午後になっても、蓮はいつも通り私に話しかけてくれる。

だけど、どこか静かだった。