幼なじみの蓮くんが、最近なんか甘い

翌朝。

教室に入った瞬間、蓮と目が合った。


「結菜」


名前を呼ばれて、蓮が笑う。

昨日までと同じ笑顔なのに、今日はいつもより嬉しそうに見えた。


「おはよう」

「おはよう」


私が席に近づくと、蓮は少しだけ顔を寄せてくる。


「昨日会えなかった分、今日はいっぱい一緒にいたい」

「……昨日、そんなに寂しかったの?」

「うん」


即答だった。

思わず笑ってしまう。


「蓮って、付き合ってから変わったよね」

「そう?」

「うん。前より甘い」


そう言うと、蓮は少し照れたように笑った。


「だって、今は結菜の彼氏だから」


その言葉に、胸がまた温かくなる。

昨日は一緒に帰れなかった。

たった一日、それだけのことなのに。

会えない時間があったからこそ、今日こうして会えたことが、いつもより嬉しく感じた。

そしてたぶん。

昨日寂しかったのは、蓮だけじゃない。

私も同じだった。