幼なじみの蓮くんが、最近なんか甘い

「じゃあ……ずっと?」

「うん」


あまりにも迷いのない返事に、胸がいっぱいになる。


「私、全然気づかなかった」

「知ってる」

「なんで言ってくれなかったの?」


聞くと、蓮は少しだけ苦笑した。


「言えなかった」

「どうして?」

「今の関係が壊れるのが怖かったから」


その言葉に、私も黙ってしまう。

私も同じだった。

好きだと伝えて、もし今までみたいに一緒にいられなくなったら。

そう考えると、怖かった。


「だから、結菜が俺のことを好きになるまで待つつもりだった」

「……待つつもりだったの?」

「うん」

「ずっと?」

「結菜が嫌じゃなければ」


蓮はそう言って、繋いでいた手を見る。


「俺から無理に変えたくなかったから」


その言葉を聞いて、胸が温かくなる。

ずっと近くにいたからこそ。

蓮も同じように悩んでいたんだ。

私は今まで、自分だけが怖がっていたような気がしていた。

でも。

蓮もずっと、同じ気持ちを抱えていた。