幼なじみの蓮くんが、最近なんか甘い

「いつからって……」


考えてみる。

蓮のことを好きだと自覚したのは、そんなに前じゃない。

幼なじみだから、ずっと大切だった。

一緒にいるのが当たり前で。

困ったときは助けてくれて。

何でも話せる相手だった。

でも、それが恋だと気づいたのは。


「……少し前かな」

「少し前?」

「うん」


私は少し恥ずかしくなって、視線を落とした。


「蓮がいつも優しくしてくれるなって思って、今までもだったけど、それって当たり前みたいに思ってたけど、嬉しいなって思って」

「うん」

「それで、もしかして好きなのかなって」


蓮は黙って聞いている。


「だから、蓮が私のことを好きだって言ってくれたとき、本当に嬉しかった」

「そっか」


蓮が小さく笑う。


「じゃあ、俺のほうがずっと早かった」

「……え?」


思わず顔を上げる。

蓮は少し照れたように笑っていた。


「俺が結菜を好きになったのは、もっと前」

「もっと前って……いつ?」

「結構前」

「それだけじゃ分からないよ」


私がそう言うと、蓮は少し考えるように黙った。


「たぶん、結菜がまだ俺のことを何とも思ってなかった頃」

「……そんなに?」