学校までの道は、いつもと同じだった。
交差点を渡って。
小さな公園の前を通って。
コンビニの前を通る。
いつもなら放課後に通る道を、今日は朝に歩いている。
「なんか変な感じ」
「何が?」
「蓮と歩くの」
「いつも一緒じゃん」
「帰りはね」
「じゃあ同じだろ」
「違うよ」
「何が違うんだよ」
「朝だから」
「……意味分かんない」
蓮が呆れたように言う。
私は笑った。
「だって、朝に一緒に学校行くのって久しぶりじゃない?」
「そう?」
「小学生のとき以来かも」
「ああ……そうかも」
蓮が少しだけ考える。
「昔は毎朝迎えに行ってたな」
「そうだった!」
「結菜、よく寝坊してた」
「してない!」
「してた」
「……たまにね」
「毎週」
「そんなに!?」
思わず笑ってしまう。
蓮も少し笑っていた。
こうやって話していると、小さい頃のことを思い出す。
昔からずっと一緒。
それは今も変わらない。
――なのに。
私はちらっと隣を見る。
朝の光に照らされた蓮の横顔。
いつも見ているはずなのに。
今日は少しだけ、違って見えた。
「……?」
「何」
「え?」
「さっきから見てる」
「見てない!」
「見てた」
「……ちょっとだけ」
「何で?」
「……分かんない」
そう答えると、蓮は少しだけ目を細めた。
そして何も言わずに、前を向いた。
交差点を渡って。
小さな公園の前を通って。
コンビニの前を通る。
いつもなら放課後に通る道を、今日は朝に歩いている。
「なんか変な感じ」
「何が?」
「蓮と歩くの」
「いつも一緒じゃん」
「帰りはね」
「じゃあ同じだろ」
「違うよ」
「何が違うんだよ」
「朝だから」
「……意味分かんない」
蓮が呆れたように言う。
私は笑った。
「だって、朝に一緒に学校行くのって久しぶりじゃない?」
「そう?」
「小学生のとき以来かも」
「ああ……そうかも」
蓮が少しだけ考える。
「昔は毎朝迎えに行ってたな」
「そうだった!」
「結菜、よく寝坊してた」
「してない!」
「してた」
「……たまにね」
「毎週」
「そんなに!?」
思わず笑ってしまう。
蓮も少し笑っていた。
こうやって話していると、小さい頃のことを思い出す。
昔からずっと一緒。
それは今も変わらない。
――なのに。
私はちらっと隣を見る。
朝の光に照らされた蓮の横顔。
いつも見ているはずなのに。
今日は少しだけ、違って見えた。
「……?」
「何」
「え?」
「さっきから見てる」
「見てない!」
「見てた」
「……ちょっとだけ」
「何で?」
「……分かんない」
そう答えると、蓮は少しだけ目を細めた。
そして何も言わずに、前を向いた。
