幼なじみの蓮くんが、最近なんか甘い

帰り道。

昨日と同じように手を繋いで歩く。

最初は手を繋ぐだけで緊張していたのに、少しずつ自然になってきた。

それでも、蓮が時々嬉しそうに繋いだ手を見るから。

そのたびに恥ずかしくなる。


「結菜」

「なに?」

「今日、楽しかった」

「学校?」

「うん。それもだけど」


蓮が私を見る。


「結菜と一緒にいられたから」

「……またそういうこと言う」

「だって本当だから」

「……」


何も言えなくなる。

付き合う前の蓮は、もっと落ち着いていて。

私に対しても、幼なじみらしい距離感だった。

それなのに。

恋人になった途端、こんなに素直になるなんて。


「蓮って、前からこんな感じだった?」

「違うと思う」

「やっぱり?」

「うん」


蓮は少し笑った。


「前は言えなかったから」

「……何を?」

「好きって」


その言葉だけで、また胸が大きく鳴った。


「今は?」

「今は言える」

「……そっか」

「だから言う」


蓮が少しだけ笑う。


「結菜、好き」

顔が熱くなって、私は俯いた。