幼なじみの蓮くんが、最近なんか甘い

しばらく歩いていると、蓮の手が私の手の近くにあることに気づいた。

歩くたびに、指先が少しだけ近づいたり離れたりする。

なんとなく気になって、私はその手を見てしまう。

すると。


「結菜」

「なに?」


蓮が私を見た。

少しだけ迷うような表情をしている。


「……手、繋いでもいい?」


一瞬、何を言われたのか分からなかった。


「え……」


思わず足が止まりそうになる。

蓮も立ち止まって、私を見る。


「嫌?」

「嫌じゃないけど……」


声が小さくなる。

今まで何度も隣を歩いてきたのに。

小さい頃は繋いだこともあったと思うけど、高校生になって手を繋いだことなんて、一度もなかった。

それが、今日は。

恋人になった私たちが、手を繋ぐ。

そう思うだけで、胸がどきどきする。


「……じゃあ」


私が小さく頷く。

蓮が少しだけ笑った。

そして、ゆっくりと手を伸ばしてくる。

指先が触れた瞬間。

胸が大きく鳴った。