幼なじみの蓮くんが、最近なんか甘い

「……でも、今日分かった」

「何が?」


蓮が私を見る。

その目は、いつもの落ち着いた蓮のものだった。

でも、少しだけ照れている。


「俺、思ってたより結菜のこと好きみたい」

「……え」

「だから、他の男子と楽しそうに話してるの見たら、嫌だった」

「蓮……」

「ごめん。困らせたいわけじゃないから」

「ううん」


私は首を横に振った。


「嫌じゃないよ」

「ほんと?」

「うん」


そう答えると、蓮は少し安心したように笑った。

そして、少しだけ間を置いて。


「だって、結菜は俺の彼女だから」

「……っ」


また顔が熱くなる。

昨日から何度、この言葉にドキドキさせられているんだろう。


「そういうこと、さらっと言うのずるい」

「ごめん」

「全然反省してないでしょ」

「うん」


蓮が笑う。

その笑顔を見て、私も笑ってしまった。

付き合う前は、蓮が何を考えているのか分からないことも多かった。

でも今は。

少しずつ、知らなかった蓮が見えてくる。

嫉妬することも。

独占したいと思うことも。

そして。

私のことを、思っていた以上に大切にしてくれていることも。

その全部が、なんだか嬉しかった。