幼なじみの蓮くんが、最近なんか甘い

午前中の休み時間。

私は自分の席で、友達と話していた。


「ねえ、昨日の宿題やった?」

「やったよ。結構大変だった」

「やっぱり? 私も途中で分からなくなって……」


そんな話をしていると、近くにいた男子が会話に入ってきた。


「それ、俺も分からなかった」

「ほんと? じゃあ一緒だね」

「先生に聞こうと思ったけど、忘れたんだよな」

「私も聞こうと思ってた」


ただ、それだけ。

いつもなら何も気にしないような、普通の会話だった。

でも。

ふと視線を感じて、教室の反対側を見る。

蓮がこちらを見ていた。

目が合った瞬間、蓮は何でもないように視線を逸らす。

……気のせいかな。

そう思って、また友達との話に戻った。

けれど。

そのあと何度か蓮を見るたびに、なぜか少しだけ表情が硬い気がした。

いつもなら、目が合えば笑ってくれるのに。

今日は、笑わない。

どうしたんだろう。

私は少しだけ気になった。