幼なじみの蓮くんが、最近なんか甘い

授業が始まってからも、なんとなく落ち着かなかった。

黒板を見ていると、ふと視線を感じる。

そっと横を見ると、蓮と目が合った。

蓮は何も言わずに、少し笑う。

私は慌てて前を向いた。

また少しして、目が合う。

今度も蓮が笑った。

……もう。

なんなの。

昨日までこんなこと、しなかったのに。

でも。

嫌じゃない。

むしろ、嬉しい。

休み時間になっても、蓮はいつもより私の近くにいる気がした。


「結菜」

「ん?」

「今日、放課後一緒に帰ろ」

「……うん」


昨日も一緒に帰った。

なのに今日は、その約束が特別に感じる。

蓮と恋人になってから、一緒に帰る。

それだけなのに、胸がそわそわした。