幼なじみの蓮くんが、最近なんか甘い

教室に入ると、いつもと変わらない朝の風景が広がっていた。

友達が話していて、教室のあちこちから笑い声が聞こえる。

いつも通り。

何も変わっていない。

……はずなのに。

私は無意識に、蓮の席を探していた。

すると。


「結菜」


聞き慣れた声がして、振り向く。

そこには蓮がいた。


「おはよう」

「……おはよう」


いつもと同じ挨拶。

なのに、なぜか緊張する。

昨日までなら、普通に返せていたはずなのに。

私が少しだけ視線を逸らすと、蓮が小さく笑った。


「どうしたの?」

「え?」

「なんか、緊張してない?」

「……してないよ」

「ほんと?」

「ほんと」


そう答えたけれど、自分でも分かる。

たぶん、顔が赤い。