「泣くなよ」
蓮が困ったように笑う。
「だって……」
嬉しい。
嬉しすぎて、どうしたらいいのか分からない。
ずっと怖かった。
好きになってしまったら、今までの関係が壊れてしまうんじゃないかって。
でも。
壊れたんじゃない。
今日から、少しだけ変わるだけ。
「……蓮」
「ん?」
「これからも一緒にいてくれる?」
「当たり前」
蓮は即答した。
「ずっと一緒にいる」
「……そっか」
また涙が出そうになる。
すると蓮が、少し照れたように笑った。
「やっと言えた」
「……うん」
「長かった」
「ごめん」
「ほんとだよ」
「そんなに?」
「そんなに」
そう言いながら、蓮は笑う。
その顔を見ていると、私も笑ってしまった。
「でも、もういい」
「え?」
「今日からは、ちゃんと分かってもらえたから」
そう言って、蓮が私の頭に手を置く。
今までと同じような仕草なのに。
今は、全然違って感じた。
「……好き」
小さな声で言われる。
胸がいっぱいになる。
「私も」
「もう一回」
「え?」
「聞きたい」
少しだけ照れながら、私は笑った。
「……蓮が好き」
「うん」
蓮も嬉しそうに笑う。
