幼なじみの蓮くんが、最近なんか甘い



日曜日。

約束していた通り、私は蓮と出かけることになった。

待ち合わせ場所に着くと、蓮はもう来ていた。


「おはよう」

「おはよう。早いね」

「結菜より早く来たかったから」

「え?」

「なんとなく」


そう言って、蓮は目を逸らした。

最近の蓮は、こういうことをよく言う。

一緒にいたい。

もう少し一緒にいたい。

待っていた。

どれも嬉しい。

でも私は、そのたびに思う。

――幼なじみだから。

小さい頃から一緒にいるから、きっとこういうことを言えるんだ。


「何する?」

「結菜が行きたいところでいいよ」

「じゃあ、あっち見たい」

「分かった」


歩き出すと、蓮が自然に私の隣に並ぶ。

いつもより少し近い。

でも、今日はもう慣れてしまった。

……いや。

本当は、まだ全然慣れていない。

隣にいるだけで嬉しい。

そんな自分に気づいて、私は小さく笑った。