昼休み。
私は友達とお弁当を食べていた。
少し離れたところでは、蓮も友達と話している。
ふと目が合う。
蓮がこっちを見る。
私は小さく笑って手を振った。
すると、蓮も手を上げた。
そのまま、蓮がこちらへ歩いてくる。
「結菜」
「なに?」
「今日、一緒に帰るよな?」
「うん」
蓮は少し安心したように息を吐いた。
「ならいい」
「そんなに一緒に帰りたいの?」
聞いてみる。
蓮が私を見る。
「……うん」
その答えがあまりに素直で、私は少し驚いた。
「そっか」
「結菜は?」
「私も一緒に帰りたいよ」
そう答えると、蓮の表情が少しだけ柔らかくなる。
「じゃあ、よかった」
それだけ言って、蓮は戻っていった。
私はその背中を見ながら、少しだけ考える。
最近の蓮は、本当に一緒に帰りたがる。
前からそうだった。
でも、最近は前よりもはっきり言うようになった気がする。
……でも。
きっと、幼なじみだから。
私だって、蓮と帰りたい。
だから蓮も同じなんだ。
そう思えば、不思議じゃなかった。
