千代子花火の12週間の恋

  ◆◇◆


 ❄一週目❄


 [おめでとう、千代子(ちよこ)くん、光輝(こうき)くん……会議で承認が下りたよ。10話の短期シリーズとして連載できることになった!!!]


 私たち二人は顔を見合わせた……そして、部屋の防音マナーをすっかり忘れて、大声で喜んだ……


 [ええと……「洋波(ようなみ)の12週間だけの恋」は来週から連載開始だよ……とにかく第一話の原稿を用意しておいて。今度アシスタントを紹介するから……じゃあ……]


 「きゃー!! ついに!」


 「うおおー!! やったー!!!」


 私たちは部屋中を飛び跳ねて回った……下の階の方、ごめんなさい……


 「やりましたね! 吉永(よしなが)さん……」


 「はい……やりましたね……」


 「「やったー!!」」


 嬉しさのあまり、少し我を忘れてしまったみたいで……つい、抱き合ってしまった……


 彼は私を抱きしめたまま、大喜びでくるっと回った……私も完全に我を忘れていた……


 「あ……」


 そして、私たちはようやく我に返った……


 「すみません……」


 「い、いえ、大丈夫です……えへへ……」


 うわあああ~~~~~~~ 私、何を考えてるんだろ……もう、やだ……


 彼はただの仕事仲間なのに……


 「じゃあ……アシスタントさんが来る前に、原稿の続きをやりましょうか……もう三十ページまで描けてますし……」


 「そ……そうですね……片付けるの手伝いますよ……」