触れて。築いて。



やり取りは続き、帰ってきた頃は
お互い老化していた。


甚だしく時代というものは人間の思う様に小まめに
連絡とれない。


恨めしく思った自分と
対する貴方はこの身が変わり果てても
好きだと言ってくれた。


幸せだと言ってくれた。嬉しいはずなのに、
世間を痛々しい目で睨みつける私が居た──。


『どうにもならないことあるんだよ』、
と彼は言う。


底知れぬ優しさに温情を抱く。
こうして呆けずに再会できたことに立派に
感じる。

それでも争い事は起きないでほしいと、
後世に残す計らいをした。

墓に記した──。
年代と名前と。みたらわかる仄暗さは
時代を物語っていた。