「あ、あの。すみません、ここってどこですか?」
そうすると目を丸くして驚いた。
「……逆にどうやって入ってきたんだ」
質問返ししてくるイケメンさん。
どう、と言っても……
「俺にはワープ、というか瞬間移動をしてきたように感じたが」
え?
本を読んでいただけなのに……どうして?
「本を読んでいただけ……?」
まるで心を読んだかのように言ってくる。
「俺は心が読める能力だ。お前は?」
「は?」
の、能力?心が読める?どういうこと…?
もしかしてここは……『異世界』?
「ここは…………」
そう話している時にもずっと考えていた。
もしかして、ここは私がさっき開いていた本の世界……?
元々読んでいた本は、【コイセカイ】と言って。
異能力者と人間が混在する世界【コイセカイ】の中の、アモールという国に主人公が転生する話なんだけど……
もしかして私も主人公みたいにそこの世界に飛んじゃった!?
嘘でしょ……
そんなこと現実に起こるの!?
驚きとショックで、視界が揺れる……
地面に倒れかける。
すると誰かに抱きとめられる感覚がした。
その後すぐに記憶を手放した。


