「アイの為ならどこまでも行くよ………」
「僕が場所を教えましたけどね」
そう、余計なことを言ってくる白衣。
『私は、勝手にバイバイってして…………
そんな良い人じゃないのに………』
アイの、『声』が聴こえてきた。
「そんなことない。」
気が付けば、口からそんな言葉が出ていた。
「アイは、………俺にとっての恩人なんだ」
「え?」
「アイ、俺が親の事を話しても態度を変えなかったよな。」
冷たい態度しか出来ない、俺に。軽蔑を全くしなかった。
「それは!当たり前だよっ!」
アイも、俺の心の声が聞こえているように言う。
「その事で態度を変えて、離れていく方が私は嫌だ!」
目から涙を零すアイ。
俺も涙が出そうだったが、必死に堪えた。
アイの方が、泣きたいはずだから。


