アイが屋敷から出ていって、もうすぐ1週間が経とうとしていた。
目撃情報を集めているが、あまり良いものが出ない。
指先を机に何度も何度も付けては離す。
段々と頻度が上がっていき。
「はぁ〜……」
とうとう溜め息まで出た。
最後くらい、話がしたい。
会いたい。
その気持ちだけが、胸の中でどんどんと存在感を増していく。
日が沈み、気分転換に散歩でも行くかと思った時。
ゴーン
でかい屋敷に鐘が響き渡った。
こんな時間に一体、誰なんだ?
扉を開くと。
「こんばんは。」
白衣を身にまとい、眼鏡の奥で笑う研究員が居た。
胸元に付いている紋章を見ると、おそらく転生研究センターの研究員だろう。
「転生研究センターの、ハクと申します。以後、お見知りおきを。」
「そんな者が、一体何の用だ」
声を低くし、目を鋭くすると。


