『好き』を見つけることが元の世界に戻る条件です!




私は人を好きって思ったことがない。



芸能人やキャラクターを見て可愛い、かっこいい!と思うことはあるけれど、それは好きとは違うし。



いい男の子がいない、なんてことはないんだろうけど。



「なんかなあ〜……」



「どうしたの?なんか悪いことあった?」



そういうふうに聞いてくる、クラスメイトの陽菜ちゃん。



「悪いことではないんだけど……好きな人ができたことないなーって」



「それだけ、大切なものがあるんじゃない?」

「私は、夏向くんかな。」



陽菜ちゃんはそう付け加えた。陽菜ちゃんと夏向くんは付き合って、3カ月目とのこと。



……………大切なもの、か〜…



その、「大切なもの」ほどではないと思うけど…



私は小説が好きで、数年前から色々なジャンルの小説を読み漁っている。



恋愛、ミステリー、謎解き、ホラーなどの物語を良く読んでいる。



その中でも特に好きなのが…… 



「恋愛〜!!」
 

そう、私には縁がない恋愛のジャンルだ。



今度、恋愛小説のフェスがあるからおさらいしておこう!



そう思い、本を開いた。