思いついた恋のあらすじ集

密かに温い風が


首と肩の間を通り抜けた。


扇風機に早く当たりたいと感じ、


「沢村」


呼び止められた──


早く決着つけたくて、


「30秒以内で纏めて話して」


「あっあのさ……俺、沢村のこと…」


カァー… カァー…


烏が邪魔する。



「好きですっ!…よかったら俺と、


付き合ってください…!!」



「え?」


みたことない表情をして、聞いたことのない
虫の鳴き声が感動を呼んだ。


「だから沢村と──」


「好きなのは分かった。どうしたい
訳?」


ここまで無慈悲なことはないだろう。


自分でもマナー悪いなと思った。


焦茶色に染まった君の身体左半身が夕陽に照らされ
陰がより一層彼の右半身を真っ黒にする。



こんなにも胸が打ち砕かれることあっただろうか
──。


景色の美しさ、音、自分の気持ち全てがトライ
アングルして反響を呼ぶ。


こんなに夕陽が美しいとは思ったことがない。
君に囚われ中だ。


「私も──が好きです」


遠くからリンリンと音が轟く。


心地いいリズム感。風。感じたことない
気晴らしになった。