少し話して。 笑っただけ。 それなのに。 ゆいは思った。 恋って、 特別な一日を作ることじゃなくて。 何気ない一日まで、 少しだけ大切に変えてしまうものなのかもしれない。 夏の夕暮れが、ゆっくりと街を染めていく。 その中で、ゆいは昨日の写真をもう一度開いた。 花火の光。 隣にいるりく。 そして、自分。 画面の中の二人は、 まだ少しだけ初々しくて。 でも確かに、 同じ時間を歩き始めていた。