恋は目をそらしたその先に ー夏祭り編ー

りくに会う瞬間を考えると、緊張する。






午後5時55分。


待ち合わせ場所へ向かう。


神社の入り口には、すでにたくさんの人が集まっていた。


屋台の明かり。


聞こえてくる笑い声。


遠くから聞こえる祭囃子。


夏の夜が始まろうとしていた。






「ゆい。」


後ろから声がする。


振り返る。


そこにいたのは、私服姿のりくだった。