恋は目をそらしたその先に ー夏祭り編ー

祭りの音はもう聞こえない。


夜風だけが、二人の間を静かに通り抜けていく。


終わってしまうのが寂しい。


でも、


この寂しさがあるからこそ、


今日という日を大切に覚えていられる気がした。


駅の時計が、静かに時を刻んでいる。


夏の夜は、もうすぐ終わる。


それでも二人の間に残った温もりは、


なかなか消えてくれなかった。