恋は目をそらしたその先に ー夏祭り編ー



「うん。」


「まだ撮るの?」


「今日の記念。」


ゆいは笑った。


「いいよ。」


スマホを取り出す。


二人で並んで画面を見る。


けれど、最初の一枚は少しだけ距離がある。


「なんか固くない?」


りくが言う。


「りくのせいじゃない?」


「なんで俺。」


「顔が真面目だから。」


「じゃあ、もう一回。」


二枚目。


今度は少し自然に笑えた。


写真の中には、浴衣姿のゆいと、その隣で笑うりく。